
ヒューマントラストシネマ渋谷で観た記録
『億万長者の不都合な終末』は、ヒューマントラストシネマ渋谷で観た。この記事はナカデミー賞用の作品研究として、映画を評価するためではなく、自分の創作活動に影響を与えたい要素と、純粋に好きだと感じた部分を見つけるために書いている。
ひとつの病から終末世界を作る
富裕層のみが感染する奇病「リッチフルエンザ」によって、資本主義社会が崩れていく。富が成功の象徴ではなく、命を危うくする印のように変わっていくところが、この作品の大きな軸になっている。
何からでも終末世界は作れるのだなぁ、というところは残しておきたい。世界の終わりを描くために、必ずしもゾンビや戦争のような大きな原因を持ってこなくてもいい。ひとつの要素と、そこから起きる価値の変化だけでも、終末の形は作れる。
リッチという言葉の引っかかり
自分もリッチにはなりたい。ただ、旅人なので物に執着することはない。高い物をたくさん持つことや、贅沢な生活そのものに強く惹かれているわけではない。
だから、この作品の中でいう「リッチ」の定義は少し掴みにくかった。富裕層が感染するという設定は分かるが、何をもってリッチとするのかが曖昧に見えた分、そこは少し物足りなかった。が、深く考えてはいけないのだろう。が、ゲームに落とし込むには何か考えないとな。
後半の逃亡生活と移動の流れ
後半の逃亡生活というか、新世界を求めて進んでいくロードムービー的な部分は好きだ。世界が崩れたあと、ただその場で耐えるのではなく、どこか別の場所へ向かっていく。その移動の流れに、自分の作品へ持ち帰りたいものがある。旅人だもの。
終末世界は、壊れた世界そのものよりも、その中でどこへ行くのかが大事になることがある。『億万長者の不都合な終末』では、後半のその部分が好きかなぁ、新世界。





