『アングリースクワッド』の感想|軽快な詐欺劇と原作への期待

『アングリースクワッド』感想|軽快な詐欺劇と原作ドラマへの期待」

ナカデミー賞ノミネート、おめでとうございます!

上田慎一郎監督の最新作「アングリースクワッド」をヒューマントラストシネマ渋谷で観てきました。韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師~38師機動隊~』を原作に、真面目な公務員と天才詐欺師がタッグを組んで巨悪に立ち向かう爽快なクライムドラマです。内野聖陽さんと岡田将生さんの掛け合いが見どころで、テンポの良いストーリー展開が魅力的でした。

では、印象に残ったポイントをランキング形式で振り返ります!

第3位:原作の韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師~38師機動隊~』が気になる

映画を観終わってから気になったのが、原作の韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師~38師機動隊~』です。映画はコンパクトにまとまっている反面、詐欺師たちの背景や細かい詐欺の手口など、もっと深掘りされる余地があると感じました。

原作ドラマは16話の構成らしいので、キャラクターそれぞれの個性やチームの絆、さらに詐欺の計画がどのように描かれているのか興味が湧きます。映画をきっかけに原作に興味をささ持たせてくれるのは良い効果ですね。

第2位:Netflixのドラマ『地面師たち』の後だったので驚きが薄め

最近Netflixで観たドラマ『地面師たち』とテーマが似通っていたため、新鮮味に欠ける部分がありました。詐欺の手口やターゲットの設定が似ていて、「またこういう話か」という既視感が拭えなかったのが正直なところです。

ただ、テンポの良さや詐欺師たちのキャラクターのユーモアは『地面師たち』とは違った魅力を持っているので、作品自体は十分楽しめました。

第1位:テンポの良いクライムドラマ、だけど明るい

犯罪を扱う映画ではありますが、暗さや重たさはなく、全体的に明るい雰囲気で描かれていました。詐欺の計画が進む過程はテンポが良く、コミカルなやり取りもあって観ていて心地よかったです。

とはいえ、もう少しシリアスな部分やキャラクターたちの葛藤が描かれていたら、さらに深みのある映画になったのではないかとも思いました。このバランスの軽快さが好みの分かれるところかもしれません。ナカデミー賞には軽すぎる演出だったかもしれません。妄想バイオレンスではなくて、普通にバイオレンスして欲しいです。

まとめ

『アングリースクワッド』は、テンポの良い展開とコミカルなキャラクターたちの掛け合いで最後まで楽しめる映画でした。ただ比べるべきではないのは重々承知の上で『地面師たち』と比べると、ストーリーの奥行きや軽い演出に少し物足りなさを感じる部分もありました。

映画をきっかけに原作ドラマ『元カレは天才詐欺師~38師機動隊~』を視聴して、さらにこの物語の魅力に触れてみたいと思います。犯罪ものが苦手な方でも楽しめる、軽快なクライムコメディでした!つまり、自分が作りたいものとは相反するものでした。