コメント部隊
ナカデミー賞にノミネートおめでとうございます!今日はシネマート新宿で、韓国映画『コメント部隊』を観ました。
国家情報院による世論操作事件を題材にしたチャン・ガンミョンの同名小説を映画化したクライムスリラー。実力はあるが見栄っ張りな社会部記者イム・サンジン(ソン・ソック)は、大企業マンジョンの不正をスクープするも誤報と判明し、炎上。停職処分を受けた彼のもとに、謎の情報提供者から「チームアレブ」の存在を明かされる。彼らは報酬次第で「真実を嘘に、嘘を真実に」できるというが……。
監督は『誠実な国のアリス』のアン・グクジン。共演にはキム・ソンチョル、キム・ドンフィ、ホン・ギョンら実力派がそろう。
印象に残ったポイントをランキング形式でまとめておく。
第3位:ネット工作員の三人の男の子
ネット世論を操る「チームアレブ」のメンバーとして登場する三人の男の子たち。それぞれが個性的で、単なる悪役ではなく、現実世界にいそうな存在として描かれていたのが印象的だった。彼らが暮らす部屋も特徴的で、特に窓から遊園地の観覧車が見えるのが妙に印象に残った。
第2位:「記者の仕事は終わりのない小説みたいなもの」
映画の序盤、記者の仕事についてのセリフがあった。「終わりのない小説みたいなもの」。これを聞いたとき、「この映画も終わりのない展開になるな」と覚悟したが、実際その通りだった。ネット世論の操作はどこまでが真実なのか分からない。コメント部隊の存在を証明することも否定することもできず、真実は曖昧なまま。まさに「終わりのない小説」だった。
第1位:ネットの書き込み描写がリアルすぎる
タイトルが『コメント部隊』なだけあって、ネットの書き込み描写が多い。しかし、画面いっぱいにハングル文字が流れ、字幕は一部のみ。おおまかな意味は分かるものの、細かく読みたくなる場面もあり、若干ストレスを感じた。ただ、それが逆に「ネットの情報がすべて理解できるわけではない」という現実を映し出しているようにも思えた。それはない。
まとめ
社会派クライムスリラーとして緊張感のある展開が続く映画だった。記者の葛藤、情報操作の怖さ、そしてネット工作員の三人の男の子たちの存在感。いろんな要素が絡み合い、考えさせられる作品だった。
