『ヌルボムガーデン』感想|一般人が怨霊に勝てるわけない
ナカデミー賞にノミネートおめでとうございます!
今日はヒューマントラストシネマ渋谷で『ヌルボムガーデン』を観ました。
韓国で実在する心霊スポットを題材にしたホラー映画。監督は『女神の継承』『チェイサー』のプロデューサーだったク・テジン。呪術や都市伝説の要素を絡めながら、事故物件に宿る“何か”の恐怖を描いています。
主演はチョ・ユニ。新婚生活を送っていたソヒが、夫の突然の死をきっかけに「ヌルボムガーデン」を相続し、そこで次々と怪異に遭遇する話です。Netflix『イカゲーム』でおなじみのキム・ジュリョンが姉役で出演。
以下、印象に残ったポイントをまとめます。
3位 あまり好きじゃない悲しい系の怨念映画
この映画、ただ怖いだけじゃなくて、根底にあるのは「悲しみ」。
過去の悲劇が怨霊を生み、その怨霊が新たな犠牲を生んでいく…という連鎖。特に女子高生の写真が出てきたあたりでもうだいたい察しが付きます。
2位 面白そうになるまでが長い
序盤は「これは夢?現実?」というような曖昧な恐怖演出が続く。
不安を煽る映像はいいんだけど、「この霊は何ができて、どういうルールで動いているのか?」が見えてこないと、ただ怖がらせるだけに感じてしまう。ある程度ルールが分かってからの展開は面白くなりそうだったけど、そこに到達するまでが長く感じた。
1位 祈祷師すら負けるのにどうしろと?
途中で登場する祈祷師的なおじさんのキャラクター。こういう映画では頼れる存在のはずなのに、最終的に普通に負ける。つまり、霊のことを知り尽くした専門家でもどうにもならないレベルの敵ということ。じゃあ、霊の知識ゼロの一般人である主人公がどうやって勝つの?
「怨霊を言葉で説得する」みたいな?