『神は銃弾』感想:怒りと復讐が描く壮絶なノワールアクション
2025年のナカデミー賞ノミネート、おめでとうございます!今日は新宿バルト9で『神は銃弾(God Is a Bullet)』を観てきました。
この作品は、刑事がカルト教団に拉致された娘を救うため、法を超えた復讐の道に踏み込む物語。監督は『ジョンQ 最後の決断』や『きみに読む物語』で知られるニック・カサヴェテス。今回の作品は、日本でも評価の高いボストン・テランの小説を原作に、暴力と狂気が支配する世界を描き切っています。
主演は『ゲーム・オブ・スローンズ』のニコライ・コスター=ワルドー。彼が演じる刑事ボブは、元妻を殺され、娘を奪われた怒りを胸に、カルト教団「左手の小径」の暗黒へと足を踏み入れます。さらに、教団の元生存者であるケース(マイカ・モンロー)と共に復讐の計画を進める中で、物語は加速度的に狂気と暴力へ傾いていきます。
さて、この映画で特に印象に残ったポイントをランキング形式で整理してみました。荒々しい世界観やキャラクター、そして衝撃的な描写の中でも、私の心に強く刻まれた3つのポイントを挙げていきます。
第3位:プール付きの豪邸には住みたくない
映画の中で印象的だったのが、プール付きの豪邸が舞台となるシーンです。「プール付きの豪邸」というのは映画の中で危険の象徴のような存在ですが、今回も例外ではありませんでした。荒くれ者たちが乱入してくる展開に、「こんな家には絶対住めないな…」と改めて思わされます。どんなに見た目が豪華でも、安全第一の住環境が一番です。
第2位:悪い奴らが『マッドマックス』並みに悪い
この映画に登場する悪役たちは、『マッドマックス』シリーズの悪役を彷彿とさせるほどの凶悪さ。見た目も雰囲気も一目で「悪い奴ら」とわかるキャラクターで、その行動も恐ろしいものばかり。主人公たちが銃を取るのも当然と思えるほどですが、「これ法的に大丈夫なのかな?」と、ふと考えさせられるシーンもありました。カルト教団の恐怖を見事に描き切ったキャスティングと演出が印象的です。
第1位:バイオレンス描写がゾンビ映画級
何といっても衝撃的だったのがバイオレンス描写の過激さです。人体欠損表現がゾンビ映画級で、男であろうが女であろうが容赦なく殴りまくる場面が続きます。さらに、腹を切られた後にホッチキスで傷口を止めるシーンなど、徹底的に容赦がない文字通り「痛い」展開に圧倒されました。特に蛇の攻撃シーンは緊張感がピークに達する瞬間で、思わず息を呑むほどの迫力。こうした過激な演出が物語のダークな世界観をさらに引き立てていました。
まとめ
『神は銃弾』は、暴力的でダークな世界観の中、復讐に突き進む主人公たちの姿が描かれたノワールアクションの傑作でした。悪役たちの凶悪ぶりと容赦ない暴力描写が際立ち、全編を通して緊張感のある物語が展開されます。 こういう映画こそ、私が求めているものです。
★★★★☆