映画『マインクラフト/ザ・ムービー』感想ベスト3:四角い世界に飛び込んだ、懐かしい時間

マインクラフト/ザ・ムービー

ナカデミー賞ノミネート、おめでとうございます!

今日は新宿ピカデリーで、映画『マインクラフト/ザ・ムービー』を観ました。高校生の息子のリクエストで、吹替版での鑑賞です。

『マインクラフト/ザ・ムービー』は、世界中で愛されるゲーム『マインクラフト』を、ハリウッドが実写映画化した話題作。子どものころから憧れていた採掘場でマイン(採掘)に夢中になっていた青年スティーブが、青く光る謎のキューブに触れたことで、すべてが立方体でできた不思議な異世界「マイクラワールド」へ転送される──というストーリーです。

そこで出会うのは、かつての人気ゲーマー・ギャレット、改造好きの少年ヘンリー、その姉ナタリー、そして頼れる女性ドーン。年齢も性格もバラバラな4人と一緒に、スティーブは四角い世界でのサバイバルに挑みます。

主演はジャック・ブラック(スティーブ役)、ジェイソン・モモア(ギャレット役)、ドーン役にはダニエル・ブルックスと、ハリウッドらしい個性派が勢揃い。監督は『ナポレオン・ダイナマイト』や『ナチョ・リブレ 覆面の神様』のジャレッド・ヘス。
かなり自由度の高い世界を、どんなふうに映画に落とし込むのか興味津々でした。

では、今回も印象に残ったポイントをランキング形式でまとめていきます!

第3位:ボクセルの美しさ

まず一番に感じたのは、背景の美しさ。森や山、川といった自然の景色がすべて「ボクセル」、つまり立方体で表現されているのに、妙にリアルに感じる不思議さです。写実的な自然美とはまったく違うけれど、人工的に整えられた完璧さがあり、それが独特の心地よさになっていました。

ゲーム画面をそのままリアルに引き伸ばしたような違和感もなく、むしろ「こういう世界があったらいいな」と素直に思えるくらい。あの立方体の海や夕焼けには、少し感動してしまいました。

第2位:展開の速さと、心地よさ

この映画、びっくりするくらい「話が早い」です。映画『ピクセル』級です。

スティーブたちがマイクラワールドに転送されるのも一瞬なら、そこで出会った仲間たちと打ち解けるのも早い。普通なら異世界に迷い込んだら、もっとパニックになったり、違和感を引きずったりするはずなのに、みんな意外なほどすんなり馴染んでいきます。

逆に、マイクラの住人が外の世界に行っても、特に戸惑うことなく受け入れられてしまう。
このテンポの良さが、すごく心地よかったです。ツッコミどころを考え出したらキリがないけど、そんなこと気にせず、スルスルと物語に乗れる感じ。気持ちよく世界に没入できたのは、この「話が早いテンポ感」のおかげだと思いました。

第1位:ちびっこたちと、しみじみ

今回、吹替版を選んだので、客席には小学校低学年くらいのちびっこたちがたくさん。映画を観ながら「こわーいー」と声を上げたり、立ち上がって踊ったり、自由に反応している姿が目に入りました。

その様子を見て、ふと、うちの息子も昔はちびっこだったなぁと思い出しました。今ではすっかり高校生になってしまったけれど、昔のあの無邪気な時間が、ふわっと心に蘇ってきて、なんだかしみじみしてしまった。映画の内容以上に、このちょっとした「思い出の重なり」が、今日一番心に残ったかもしれません。

まとめ

『マインクラフト/ザ・ムービー』は、四角い世界をただ忠実に再現するだけではなく、そこにちゃんと”人間らしさ”がありました。

世界観の面白さ、キャラクターの魅力、そして映画館で感じた思いがけない懐かしさ。どれもバランスよく詰まっていて、見終わったあと心の中に温かいものが残りました。

ゲームファン向けかと思いきや、意外にも幅広い年代の人が楽しめる作りだったと思います。
そして何より、今日、映画館で息子と並んで座って、「昔あんなだったな」とふと思えたこと。それが、この作品を観た自分だけの大事な記憶になった気がします。

たまには、こんな優しい時間をくれる映画も、いいものですね。いつもはバイオレンスな血みどろ映画ばかり観てますから。

あの人にシェアしたら喜ばれるかも!