韓国映画『消防士 2001年、闘いの真実』感想:弘済洞火災と人間ドラマ

消防士 2001年、闘いの真実

ナカデミー賞にノミネートおめでとうございます。シネマート新宿で韓国映画『消防士 2001年、闘いの真実』を観ました。
この作品は、2001年3月4日にソウルで実際に起きた「弘済洞火災惨事事件」を題材に、命を賭けた消防士たちの戦いを描いたドラマです。

監督は『友へ チング』のクァク・キョンテク。主演はNetflix映画『カーター』のチュウォン。共演にクァク・ドウォン、ユ・ジェミョン、イ・ユヨンら実力派俳優が揃っています。
物語は、新人消防士チョルンの成長と、壮絶な現場での選択を軸に進みます。特に後半のアパート火災シーンは圧巻で、現場の恐怖と緊張感がリアルに伝わってきました。

印象に残ったポイントをランキングでまとめます。

第3位:日常シーンの人々が、うまく火事に絡んでくる

消防士の日常パートで登場した人たちが、のちに火災シーンに絡んでくる構成がうまい。小さな伏線が効いていて、緊張感が増す。

第2位:家族のために辞めると決めたおじさんたち、死亡フラグMAX

危険な消防士はやめて、家族を大事にする──そう誓った矢先にラストの大火事。しかも、普段は悪役や警察を演じる俳優たちが善良なおじさんを演じてるから、なおさら切ない。このパターン、もう見てられない。

第1位:当時は消防士は公務員じゃなかった!

これが一番衝撃。2001年当時、消防士は公務員ではなく、待遇や安全面でも厳しい現実があったとのこと。最近になってやっと改善されたという背景に、さらに胸が痛くなる。

まとめ

星評価:★★★★☆(好き!)
リアルな現場描写と人間ドラマがしっかり描かれた作品。最後は重い余韻が残りました。この映画を観て帰ったら、家の周りが消防車だらけでまじで焦りました。うちじゃなかったのでセーフだったけど、心臓に悪い。