カウントダウン
ナカデミー賞にノミネートおめでとうございます。今日はシネマート新宿で香港映画『カウントダウン』を観ました。
ディザスター映画の王道ともいえる三重の危機――火災、放射能汚染、台風――が一気に押し寄せる未曽有の展開に、香港映画ならではのスピード感と人間ドラマが詰まっていて、最後まで息をつかせぬ展開でした。
主演はアンディ・ラウ。相変わらずの存在感で、「こんな専門家いたら頼もしい…」と思わせてくれる説得力がありました。久しぶりに見たカレン・モクの役どころも印象的でした。
ここからは、印象に残ったポイントをランキング形式でまとめます。
第3位:香港人、どうやってそんな若さを保ってるの?
まず思ったのは、カレン・モクの顔が綺麗になっていたこと。いや、元から美形ではあるけど、なんか今のほうが整ってるというか…。で、アンディ・ラウも相変わらずバチッと決まってて、全然オジサン臭さがない。香港人って何食べて生きてるの? 年齢重ねても自然で、ちょっと渋くなってて、それでいて若い。見習いたい。
第2位:フィクションだったのか? 実話だったのか?
映画の冒頭に「フィクション」と書かれていた気がする。でも終盤では、実在の出来事のように後日譚的な演出が入ってきて、「あれ? これ元ネタあるのか?」と混乱。でも逆にそれが良かった。作りもの感が少なく、妙なリアリティがあった。香港の災害リスクや都市インフラの脆さが、リアルに伝わってきたからこそ、「これ、全部映画のための架空設定だよね?」と何度も確認したくなった。
おかしいな。オレ、香港に詳しいのにこんな事件知らない。
第1位:香港で映画を観て、美味しいものを食べたい
映画の中に街の描写はほとんどなかった。だけど、観終わったあとの気持ちは「香港で映画を観たい」だった。せっかくだから、そのあと美味しい粥とか、茶餐廳でトーストでも食べたい。何年行ってないんだろう。別に映画が旅情を誘ったわけじゃないけど、香港映画を観たら香港に行きたくなるのは、もう反射みたいなものだろう。旅人だもの。
まとめ
火災、放射能、台風という三重の脅威に立ち向かう香港の人々。映画の中では、命を懸けて市民を守る消防士や、冷静に判断する専門家たちの姿がしっかり描かれていた。
混乱の中でも秩序を保ち、慌てず騒がず行動する人々の描写は、ちょっとした誇張があったとしても、どこかリアルだった。
観終わって思ったのは、やっぱり香港って逞しい街だなということ。美しさよりも強さ、強さよりも静かな余裕が感じられた。
それを観ていたら、やっぱりまた行きたくなってしまった。映画を観て、美味しいものを食べて、街を歩いて、そんな当たり前の香港の旅がしたい。
それが一番の後味だった。
