サンダーボルツ
ナカデミー賞にノミネートおめでとうございます。TOHOシネマズ新宿で、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『サンダーボルツ』を観ました。
ヒーローじゃないけど、なぜか気になるヤツらがチームを組んで戦う、ちょっと異色のMCU作品です。明るくもなければカッコよくもない。でも、だからこそ刺さる瞬間がありました。
MCUの過去作で悪役だったり、裏切り者だったり、影の薄かったりしたキャラクターたちが、謎の任務で集められて仕方なく共闘する…というストーリー。主人公は『ブラック・ウィドウ』の妹エレーナ。ほかにもジョン・ウォーカーやゴースト、タスクマスター、バッキー・バーンズなど、地味な経歴を持つキャラが勢ぞろい。
今回はエレーナの父ちゃん=アレクセイ(レッド・ガーディアン)も登場するし、妹ちゃんの精神世界的なテーマも関係してくるので、『ブラック・ウィドウ』は観ておいた方が理解が深まると思います。
ちなみに本編前には『ファンタスティック・フォー』の予告が流れてました。
以下、印象に残ったポイントをランキングでまとめます。
第3位:生きるのがクソ下手な奴らと、敵の精神世界バトル
人並みの生活がうまくできない奴らが集まった感じで、まとまりもなければ自信もない。そんな連中が、「敵の精神世界」に飛び込んで戦います。敵が完全に悪に染まってしまうのを阻止するための戦い。心の中で戦うっていう演出はあんまり好きじゃなくて、ここはちょっとテンションが下がった。もっと物理でガンガン戦ってほしかった。
第2位:私の好みの顔があまりなかった
フローレンス・ピューもセバスチャン・スタンもワイアット・ラッセルも、全体的に地味顔寄り。正直に言うと、私の好みの顔はあまりいなかった。華やかさとか、顔の強さみたいなものがもう少し欲しかった。そういう点で、画面的にも少し物足りなさを感じた。
第1位:拍手される地味な人助けが沁みた
爆破や格闘よりも、地味に人助けをしていた彼らに市民が拍手を送るシーンが、何よりグッときた。ヒーローじゃない連中が、ちゃんと誰かの役に立った瞬間。大げさな演出じゃない分、じわっとくる。こういう小さな報われ方が好きだ。
まとめ
好きな顔はいなかったし、精神世界バトルもあまり乗れなかったけど、全体的には嫌いじゃなかった。むしろ、あの拍手のシーンひとつで、観てよかったと思えた。派手さもヒーローらしさもない連中が、それでも人を助けて、ちょっと報われる。その空気感が、この映画の一番の魅力だった気がする。
